多くの人がいつか自分の愛車にしたいと憧れるBMW。
憧れのドイツ車として高い人気を誇るBMWのルーツに迫ります!
BMW社が誕生したのは、日本が大正5年の1916年に発売されました。
現在はビーエムダブリュやビーエムと英語的な呼び方が主流ですが、
当時はベーエムヴェー、ベムヴェー、ベンベーとドイツ語読みでした。
BMWはなんと、設立当初は航空機エンジンメーカーだったのです!!
最初は航空機エンジンメーカーとしてグスタフ・オットーが
『バイエリッシェ・フルークツォイク・ヴェルケ株式会社』
というバイエルン航空機製造という名前での設立です。
※BMW社ではこの1916年をBMW誕生の年としています。
それ後の歴史を追っていくと波乱万丈なことがありました。
1922年
バイエリッシュ・モートレン・ヴェルケ(BMW)に改称。
オートバイや四輪の製造を始める。社名は「バイエルンの発動機工場」という意味。
1923年にモーターサイクル「R32」の生産が開始
実はモーターサイクルの販売のほうが早かったのです。
1928年に自動車の生産工場を買収し自動車生産を始めます。
1929年にBMW初の四輪車が発表
第二次世界大戦ではドイツの軍事力を支える存在へ
世界初のジェットエンジン搭載の戦闘機「メッサーシュミット Me262」
BMWは第二次世界大戦に突入するにあたり、世界初のジェット戦闘機「メッサーシュミット Me262」用のジェットエンジンを開発開始。
その他の戦闘機のエンジンやロケットの生産も手掛ける等、ドイツ有数の軍需企業へと成長していきました。
1945年の敗戦後、苦悩の期間へと突入
BMWへの生産規制とドイツの東西分断
第2次世界大戦敗戦後は連合軍により戦争犯罪に問われ、3年間の操業停止をうけました。
1948年
規制解除による復活の先駆けとなった「R24」の発売。
戦前に生産していた「R23」の改良モデルである。
1951年
501で戦後4輪車の製造を再開しました。
1960年
小型乗用車を発売
BMWの源流となる小型乗用車1500の販売が好調で持ち直すことができました。
1965年
BMWエンジンが売却して、これから以後25年間ずっと航空機エンジンの生産を中断することになりました。
1972年
コンパクトセダンに方向性を定め、初代5シリーズ(E12)を発表。
1973年
量産車世界初のターボエンジンを搭載したBMW2002Turbo生産開始。
1975年
初代3シリーズ(E21)発表 。
1976年
初代6シリーズ(E24)発表。
1977年
初代7シリーズ(E23)発表 。
1970年代のBMWは相次いで新型モデルを発表しました。
現在のBMWに引き継がれるモデルを多数発表した時代でした。
1981年
日本法人「ビー・エム・ダブリュー株式会社」(BMWジャパン)創設。
日本での販売が開始
バブルの波に乗ったこと、デザイン性と走行性能の高さから硬派な人気を得ました。
1990年
イギリス、ロールス・ロイス社航空部門と提携。
その後を皮切りに2000年まで提携や買収に揺れました。
※現在はMINIとロールスロイスがBMWの傘下となっています。
1994年
イギリス、ローバー・グループを買収しています。
そしてこの年にはロールス・ロイスの乗用車生産部門とも提携して、エンジンの供給を開始しています。
アメリカのサウスカロライナ州・スパータンバーグ工場が創業しました。
1998年
ヴィッカーズよりロールス・ロイスを3億4,000万ポンドで買収することが決定しましたが、これは後にフォルクスワーゲングループが買収することになったため事態が混乱しました。
2000年
ローバー・グループ内のブランドのうちMINI、ライレー、トライアンフを手元に残して、
残りの全てをイギリスの投資グループフェニックス・コンソーシアムに売却しました。
※フェニックスは、2005年に倒産しています。
2001年
新型MINI発表
MINIはもともとローバー・グループの主力でしたが、BMWは1994年にローバー・グループを買収しています。